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世界的にもプレイヤーの多いスヌーカーという競技
スヌーカーという競技があります。ビリヤードの一形態ですが競技台のサイズから違います。
日本では、あまり知られていませんが、世界的に見るとプレイヤーの数が多く、ビリヤードではもっとも人気のあるゲームとも言われています。最近では、中国や香港などアジア圏でも人気となりつつあります。
特にイギリスでは、テレビ中継もされるほどの人気で、スヌーカーのトッププロプレイヤーが年収何千万円という、ビリヤードプロよりも稼げてしまう世界です。
残念ながら、2013年現在のところ、日本でスヌーカー用台は数えるほどしかなく、もし近所にあるという方はラッキーな方ですね。
スヌーカー台はビリヤード台の2倍近くの広さがあり、使う球はビリヤード用よりも一回りほど小さいものを使用します。
番号などはなく、色のついた的球21個と白い手球1つを使います。競技台が広いこともあり、メカニカルブリッジ(レスト)なども数種類あり、形も特異です。
唯一、キューはそれほど変わりませんが、タップ部がスヌーカー用に小さくなったり、遠くまで届くようにキュー後部にエクステンションという延長させる付属パーツがあったりと、スヌーカー用に進化しているものもあります。
スヌーカーのゲームルール概要
スヌーカーのルールは複雑なため、ここでは、だいたいの概要を説明します。
(※さらに詳しくは、日本スヌーカー連盟(JSA)公式ページのJSA競技規定をご覧下さい。⇒NPO法人 日本スヌーカー連盟公式ページ)
的球には、赤15個、黄、緑、茶、青、桃、黒が一つずつの計21個あります。その的球を白い手球で狙っていきます。
得点がそれぞれに、赤=1点、黄=2点、緑=3点、茶=4点、青=5点、桃=6点、黒=7点。初めに赤球を狙い、次にそれ以外のカラーボールを狙い、交互に落としていきます。
カラーボールはどれを狙ってもいいのですが、狙う球を指定しなければいけません。ビリヤードのコールに近いですね。(ポケットは指定しなくても良い)
的球を落とせなかった場合、交代となります。さらにこのとき、狙った的球に触れることが出来ないとファールとなります。
ファールでも相手に得点が加算されて、さらに最善の努力をしていないファールに対しては、“ファール・アンド・ミス”という特別なファールもあります。
赤球はポケットに入ったらそのままですが、カラーボールの場合、赤球がまだ残っているうちは、再度テーブルの所定の位置に戻されます。
赤球がすべてポケットに入ったら、残りのカラーボールを得点が低い順に狙っていきます。この時はカラーボールもテーブルには戻しません。黒い的球がポット(球がポケットに入ること)されると終了です。
点数でもう勝てないと分かった時など、コンシードといって負けを宣言することが出来ます。
ちなみに、スヌーカーとは、“邪魔をする”といった意味。つまりスヌーカーは、手球を相手のやりづらい場所に、ファールせずに持っていくかがゲームの駆け引きになる競技ということです。
この邪魔をする技術で、強さが決まるとも言われています。
2013年 WSC 決勝 ロニー・オサリバン vs バリー・ホーキンス
ルールは説明するより、見る方が話が早いですね^^
今年のワールド・スヌーカー・チャンピオンシップ(WSC)決勝の一幕。赤的球と黒的球の高得点ブレークの応酬が面白いです。
昨年に続き、オサリバンの連覇となりました。
見ていても、ホーキンスに比べてオサリバンの勢いが違います。
この動画は、ブレイクショットのすぐ後から始まっています。
動画の初めから黄、緑、茶、青、桃、黒のカラーボールがある位置が、最初のカラーボールの定位置です。
途中、レストを使っていますが、キューもレストもエクステンションを付けて、長くして使っています。
こうして見ていると、観客としてスヌーカーゲームは、一喜一憂できる場面が多く、さらにビリヤードよりも長い時間、駆け引きを見ることが出来るので、イギリスのテレビ中継は人気があるのかもしれませんね。
ビリヤードにはないスヌーカー用語
スヌーカー独自の用語が意外とたくさんあります。その中から少しピックアップしてご紹介します。
- ポット
- 的球がポケットに入ること
- コンシード
- 自分の順番の時に、負けを宣言すること
- イン・オフ
- ビリヤードでいう「スクラッチ」のこと
- スティルメイト
- こう着状態が続いて進行が進まないとき、レフリーによって最初のフレームからやり直すこと
- ブレーク
- 相手にプレーさせることなく、続けて得点すること
- フォーハンド・スヌーカー
- 4人で行うスヌーカーゲームで、チームごとに交代でプレーする
スヌーカーをやりたい方へ
上記のように、スヌーカーをやる環境が、日本ではまだまだ少ない状況にあります。
近所にスヌーカー台のあるビリヤード場などがあれば、やることも出来ますが、それ以外は、自分ですべて用意する他にありません。
現在、日本スヌーカー連盟が日本での普及活動と試合運営を行っています。そちらへ問い合わすことも一つの手かもしれません。
ただ言えることは、ビリヤードとスヌーカーはもともと同じ競技であり、現在でも両方でプロ活動をしている選手も多くいます。
つまり、ビリヤードで腕を上げることは、スヌーカーが上達するための道でもあるということです。
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